「まぁ、まぁ」

桜華さんの、プププと含み笑いが、

着付けが終わるまで続いていて、

私は終始、顔が赤かった。

・・・

「さ、出来ました・・・

本当、よくお似合いやなぁ・・・

宗吾さんが見たら、惚れ直しますえ」


「・そ、そんなこと・・・///」


「宗吾さんも、出来上がってますやろから、

行きましょう」


「…え、はい」

出来上がってる?

一体何が?

首を傾げながら考えたが、わからず、

でも、のれんを開け、

目の前に現れた宗吾を見て、

私が、宗吾を惚れ直してしまった・・・

・・・

「カッコいい」

「・・・あら、惚れ直したのは、一人じゃ

なかったみたいやなあ」

また、桜華さんがクスクスと笑ってる。