私が驚く間もなく、

奥の部屋に連行される。

「あ、あの」

オロオロする私を見ながら、

可笑しそうに笑うご主人。


「・・・さ、服を脱いで?」

「・・・へ?!」

・・・思わず声が裏返った。


「亜紀さんを襲ったりしませんから、

安心なさって・・・

この着物の着付けをするだけですから」


「・・・は、はぁ」

…仕方なく言われた通りに、服を脱ぐ。


「綺麗な肌ですねぇ・・・

女の私も見惚れてしまうわ・・・」


「・・・そ、そんな///」

・・・

ジッとしてる私に手際よく、

着物を着つけていくご主人。

この人は、やっぱり、宗吾の昔の彼女さん

何だろうか?

鏡に映るご主人を、じっと見つめていると、


「亜紀さんが今何を考えてるか当てましょうか?」

そんな事を言い出した。