突然そんな声が聞こえて、ビクッとなる。

「び、ビックリした・・・

おはようございます」


一瞬驚いた鼓動も、

宗吾の微笑みを見ただけで、

すぐに元に戻る。


「おはよ・・・で?

それ、気に入ってくれた?」


その言葉に、また左手に目線を移した。


「…これ、宗吾さんが?」

「ああ・・・」


「とっても綺麗です・・・

でも、こんなに豪華なものを、

私なんかが付けてもいいんでしょうか?」


…そう感じずにはいられなかった。

こんなに素敵で豪華な指輪を、

私なんかじゃ似合わないと、もったいないんじゃないかと、

思ってしまう。


・・・すると。

左手に、宗吾の温かな唇がそっと触れた。

その行動に、心臓が飛び跳ねた。