「宗吾さんのスーツ姿意外の格好、

初めて見ました」


「…確かに、仕事ばかりで、

スーツしか着ないからな?」


「…とっても素敵です」

そう言って私を見上げた亜紀は、

フッと笑った。


「・・・ありがと」

なんだか、照れてしまった。

・・・

京都でのデートは、

街を散策したり、

京都ならでわの料理を堪能したり、

とても穏やかな時間が流れた。

亜紀とこんな時間を取ったのは

これが初めてだったから、

凄く新鮮で、それでいて安らげて、

幸せな時間だった。


・・・

「・・・ッ」

私の横で、

少し顔を歪めた亜紀。

悲鳴にも聞こえた・・・あ。