「・・・紀」

「・・・」


「・・・亜紀」

「・・・ん?」

・・・

目を覚ますと、

私の目の前には、最愛の人の顔。

一気に目が覚めて、真っ赤な顔で、

固まる。

・・・

「目的地に着いたぞ。降りるから立って」

「・・・あ、はい」

・・・

白鳥建設社長、白鳥宗吾と。

白鳥建設社長秘書、前原亜紀。

数々のトラブルを乗り越え、やっとやっと、

2人の時間が持てた。

・・・

初めてのデートも、

邪魔者が入り、遅れてスタートしたんだけど。

今はとっても幸せだった。