………あたしの、幸せ。



それは………。





だったら。


あたしはこの手を離さなきゃいけないのかもしれない……。





「……な…?」


答えを求める声が、胸越しに響いた。




震える体で大きく息を吸う。


呼吸を、整えて。




流れる涙をそのままにして


目を閉じたまま




あたしは


静かに…うなずいた……