「どう…して……」


兄妹に戻るってことは、恋人という関係を解消するってこと。


そんなのって……


思いも掛けない翔平の言葉は、あたしを一瞬で奈落の底に突き落とした。



「ねぇっ……どうしてそんなこと言うの!?」


体を逆戻りさせ、翔平にしがみつく。


おかしなこと言わないでよっ!


「俺……考えたんだ……」


翔平は一人冷静だった。


「なにを……!?」


「どうして理人が目を覚まさないのか……って…」