「それで、理人はどうなった?」 翔平は冷ややかな目であたしを見た。 「……っ」 理人は…… 理人は…… はっきりと瞼に映る、痛々しい理人の姿。 昨日だけじゃない。 事実を知ってから、ずっと病んでいた理人の姿を。 だけどっ…… 「あたしたちは……親に捨てられたんだよ!?」 それを一度消して、震える声を抑えて言った。