琉輝也side

「琉輝也さぁ…瑠美のこと好きなのに何であんな冷たくすんだよ。俺…諦めた意味なくね?どうせまた嫉妬して欲しいとか思ったんだろ?独占欲の塊でお前は出来てるしな。琉輝也…お前がそんなんじゃ、フラれるぞ。瑠美モテるの知ってんだろ。さっきだって神川と高橋と橋本のこと睨んでただろ…てか!何でお前は俺を睨むんだよ!!まさか俺にまで嫉妬したとか言うなよ…?」

屋上に来たなりそんなことを言う楓

「………………………………。」

「……琉輝也…お前ってほんとに独占欲の塊だな。ある意味尊敬するよ。」

「はぁー…。」

俺はため息と共に寝転がった。

「ため息なんてしてる暇があったら愛の言葉の一つや二つ言ってやれよ。」

そう…俺はまだ言ったことがない。

告白のときも…『俺と付き合え。』とかなり上から言ってしまった。

それでも瑠美は満面の笑みを浮かべて喜んでいた。

だからこれでいいんだと俺は思っていたんだ。

「好きなんて…瑠美前にしたら言えねぇーんだよ。」

「おいおい…小学生の恋愛じゃねぇーんだから…いや…小学生でも言えるぞ。」

「楓…いい度胸だな…俺に喧嘩うってんのか?」

楓の奴俺のことをガキ扱いしやがって…

「嫌…べ、別に喧嘩うってるわけじゃ…。」

やっぱ好きとか言わなきゃいけねぇーのか?