その途端瑠美の顔はボッと音が出そうな勢いで赤くなった。

俺の頬が緩むのが分かったが邪魔が入った。

「別れたって聞いたけど?」

知ってんだからなとでも言いたそうな顔で言ってくる神川はマジでウザい。

「俺は認めてねぇーけど。」

「へ?」

それには瑠美もビックリしている。

当たり前だよな…俺分かったって言ったもんな。

「嘘言うなよ!瑠美ちゃんに別れたって聞いたんだ!お前は瑠美ちゃんが好きなのかよ!?」

いちいち五月蝿いな。

「嘘じゃねぇーよ…瑠美は別れたつもりでも俺は別れたつもりはないぜ……」

俺はそこで言葉を止めて瑠美の方に目を向けた。

そして言ったんだ…

「瑠美を愛してるから…。」

やっと言えた言葉…瑠美はもう何が何だか分からないようだった。