琉輝也side

朝瑠美から話があると言われた。

俺はこの時に好きだと言おうと決めた。

だけど資料室で好きだと言う前に別れようと言われてしまった。

理由を聞くと…嫌いになったと言われた。

俺は頭が真っ白になった。

それから瑠美を置いて教室に向かった。

「おぉ!琉輝也君ではないか!愛の言葉は言えたかい?」

いつもテンションの高い楓がスキップまじりで俺のところに来て言った。

「俺、屋上でサボるわ…やっぱ…楓の言った通り手遅れだったよ…。」

「え?は?え?」

混乱中の楓を放っといて俺は教室をあとにした。

「雨宮!」

廊下を歩いていると後ろから声がした。

振り向くと瑠美の親友藍川が走ってきた。

「何だよ…。」

「あら…あんたって『あぁ』以外の言葉しゃべれたのね。」

あからさまに俺を馬鹿にしてくる藍川…

「うるせぇー…で、何の用だよ…。」

「分かってるでしょ…瑠美のことに決まってるじゃない。」