「おぉ、ハニー…。冗談はやめてよ〜」


そーだそーだ。

基本母親の彼氏は嫌いだけど今は賛成だ。


てか彼氏も苦笑いだし


「もーダーリン♪冗談じゃないよぉ!本気だってぇ!ねぇお願い♪」



なんなの、きっも。
なにこの甘ったるい声。
生理的に受け付けないわー
…まぁ母親だけど。


「んー…。」


彼氏がちょっと考えこみだした。

ほら、嫌がってる嫌がってる。
これで彼氏が説得してくれればいいんだけど…。


「しょうがないなぁ!よし、野宿しよう!」




よし、彼氏の説得できっと母親も諦めるはず…


って、

「えぇぇ?!」

なぜその判断になる?!


え、この彼氏頭大丈夫か?


「ぇ、ちょ、ちょっと何言ってん…」


「やったぁ♪ダーリン大好きぃー♪」


「僕もだよハニー♪」



え、ちょっと待った。

なに?なんでイチャイチャし始めた?

いい加減周り見ろよこいつら。


「はぁ…。」


もういい、勝手にしてれば?

こんなやつら、もう何を言っても変わらないと思う。



「よし、勇人いこーぜ。」


「あ、お、おう」


周りを気にせずイチャイチャしてるバカを置いて、まだ未だに状況がつかめてない勇人と民宿に向かった。