「ひ、平田くん…みーちゃんと仲いい」


「川崎の彼女だからな」


「すっごい楽しそうにしゃべってた…
私といる時は笑ってくれないのに」


「あれは!村松の話してたから。
それに…村松といると緊張して喋れない。///」


「え…?」



顔を真っ赤にさせる平田くん。


こんな平田くん、初めて。




「俺、村松が思ってる以上に村松のこと好きだから…ずっと前から。
だから、う、嬉しすぎて…お前の前だと喋れなくなんの!」




平田くん

すごく焦ってる。



「だから…嫌いになんないで」



そう言って

私を抱きしめる腕にぎゅっと力がこもった。




嬉しすぎて

また涙が出るよ。




「村松は俺のこと覚えてないかもだけど
…俺ら前にも一回会ったことある」



もしかして…



「「中1の夏」」


「え?」



今度は平田くんが驚く。



「中1の夏休み、保健室で会った…よね?」


「え…覚えてる?」


「うん…。」