その後
私はぼーっとしてたと思う。
質問してくる子達にも
話しかけてくれるみーちゃんにも
適当に返事をするしかできなかった。
考えるのは
平田くんのことばっかり。
授業中に寝る背中とか
私のノートに書いた“新睦会”とか
好きって言ってくれた目とか
気づいたらもうお開きの時間になっていた。
ダメだ私…明日からやってけない!
いきなり両思いとか…
…平田くんは本当に
私のこと好きなのかな?
まだクラス替えしたばっかだし
しゃべったのだって
今日が初めてだもん。
…本当は前にもしゃべったことあるんだよ?
そんなこと
平田くんは…覚えてないよね。