「甘いなー、蒼湖。このチャンスを俺が逃すと思う?」

寒河江が私の前までやってくる

私は何度も力いっぱいドアを開けようとする

寒河江は楽しそうにそれを見つめている。




まるでねずみ捕りに捕まったねずみを、残酷に見つめる子供の様に…




どんなにやってもビクともしないドアを諦め、強行手段をとった!

「誰かー!誰か助け…!!!」

大声を張り上げたら、寒河江が慌てて手を伸ばし口を押さえつける

「悪あがきはやめたら?もう逃げられねえよ?」

寒河江が耳元で囁くから、私の全身に鳥肌が立つ

「お前さ、今日生理じゃねーよな?俺血臭いの苦手なんだよねー」

寒河江が空いた片手でスカートの中に手を入れてくる


やめて!!怖い!!



私はしゃがみ込んで逃れようとしたが、手は執拗に追いかけて来て散々確認する

「よかったー、生理じゃねーな」

恐怖のあまり私の目から涙がこぼれ始めた…

怖い…怖い……

寒河江はしゃがみ込んでる私の両足を乱暴に持ち上げ、仰向けにさせて太ももを掴んで自分に寄せた



「諦めて、俺にくわせろ!」