私の身体は震え始め、冷や汗はどんどん流れでてきた



物凄い轟音と共に雨が音を立てて降り注ぎ、部活をやっていた生徒達が悲鳴をあげているのが聞こえた。

「あ、朝まで一緒って…」

「ヤる事は一つだろ?」

「や…ヤるって何?」

「今更何知らないフリしてんの!?」

「…だって…私達まだ中学生じゃない…?」

「だから?お前はそんな事言えるワケ?この部屋でアイツとヤッたクセに…」

まただ!

「違う、してないってば!何回も言ったじゃない!私と先生はそんな事してないよ!」

涙声に変わっていた…

「だーかーらー、試してみれば証明されるだろ?初めてだって証拠みせろよ」

「…そ、そんな…」

気付けば喉はカラカラだった

恐怖で口の中が乾燥しているんだ

「お願い、やめて…。こんな事良くないよ…お願いします」

私はひたすら頭を下げる。




寒河江はため息をついて、腕を組み替えた。

「じゃあ、土下座して、『今度からは何でも言う事を聞きます』って言えば、許してやるよ」

許してくれる…やっぱりただの脅しだったんだ…

そうだよ、私達、そんな事出来るわけがないもの…