いきなり声をあげた私に二人は驚く。 私自身も驚く。 私は、今何を考えた…? 「月華?」 「大丈夫か?」 二人は心配してくれているのか顔を覗き込んでくる、が、 私は自分の醜さに、毛皮らしさに、嫉妬心に、 恐怖で震えた。 こんなんだからいつまでも強くなれない。 こんなんだからいつも人は私から離れていく。 “無力な花は咲くことは許されない”