月華side






身体の窮屈さに目が自然と覚める。



目に入るのは見に覚えのない部屋と自分の間抜けな格好だけだ。



昨日の事を思い出す。



あぁ、私は捕まってしまったんだ。



気を抜いたのかがいけなかったんだ…




―ガラッ



行き成り目の前にある戸が開き不覚にもビクッとしてしまう。



「おぉ、起きたかね。
あーあー、すまないねぇこんなに強く縛って…今緩めるからねぇ」



優しそうなおじいさん…おじさん?が私の身体に巻きつく縄を少し緩めてくれた。


そしてしゃべれないようにしてある布も。