「月夜は…」


「ん?」




時斗は私の声に反応する



やっと出てくれる声を私は時斗にぶつける




「兄様がっ長州側なんてありえないっ!!!!!!」



私の叫びにまた時斗は余裕な笑みを浮かべる。



「さぁ、どうだろうね?あ、それと…
無力な花は咲くことは許されないよ?」



ふふっと笑い塀を越えてゆく。



「嘘だ…」



「月華?」



「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!」




信じ切れない私の中で何かがプツリと切れる音がした。


平助が私の名前を読んだ声だけが聞こえた。







月華side*end