その日は黙って解散となった。
私はまだ戻らない体力に悔しさを覚えながらも優しい平助は手を貸してくれた。
『ごめん』
私が謝ると笑いながら平助は「別にいいって」と言ってくれる。
なんだか申し訳なくなった。
部屋に戻っても沈黙が続く。
でも、
その沈黙を破ったのは平助だった
「遠藤を隠していたのはなんで?」
眉を寄せるその表情からは何を感じとればいいのかわからない
怒り?悲しみ?何?
「教えてやるよ」
屋根裏からヒュンと影が落ちてくる。
「誰だ?!」
その影は時斗だった。
私は声が出ないもどかしさに胸倉を掴む。
「おぅおぅーその目、懐かしいねぇ」