喉を押さえる月華は何かを言ぉとするが何も発する事ができぃひん。



喉からヒューヒューと音が鳴るくらいで何もでてこぉへん。



焦っているのか月華は咳き込むがその姿がなんとも苦しそうだ。



「ケホッゴホッ…っぅー…」



次第に溜まっていく雫は溢れ月華の頬を濡らしていく。



「はぁーはぁーっケホッケホッ!!」



その現実を受け付けないように月華は何度も何かを発しようとするがそれも虚しく散る。



「つぅ…」


「月華」



苦しそうなその姿を見てられへんくなって声をかけるが月華を包んだ影の所為でその言葉は喉の奥にいってもぉた



「焦らないで、俺が傍にいるから」



藤堂はんの声で正気を取り戻したのか咳き込むことなく藤堂はんの服を掴みながら声もなく泣き出した。



その間にも藤堂はんの手は月華の頭を撫でていて、藤堂はんの胸の中で泣く月華に不謹慎やけど嫉妬した。



何でわいの腕の中とちゃうんやって…


そんな弱気なあんたはわいだけに見せてくれよって…



そんな事を考えてもぉた自分をわいは殴り倒したい衝動に駆られた