近藤side
「遠藤誠 遠藤 月の間に生まれた長女です」
山崎くんの言葉は私の頭を痛いほど廻る。
誠、月さんの…間に…
そうだ、いたじゃないか…
小さいながらもとても強く凛々しく時には甘えてくる子が…
『いーくん!』
「月華…」
その可愛いあの子の名を呼ぶと赤に染まったキミは私に笑いかけた
姿は変わったがやはり彼女のその笑みは何も変わっていなかった…
笑いかけてくれた彼女はふっと意識を手放した。
「山崎くん!すぐに治療を頼む!!」
「御意!!」
「俺も行く!!」
藤堂くんと山崎くんは彼女を抱きながら屯所の中へ走って行った。