月華side





私達から逃げる気配を逃さないように追いかける


細い道に入ったところでその気配は姿を現した


背は沖田さんくらいでいかにも若そうな奴だった


でも、布で顔が見れない


「顔をみせろ」


私が威嚇の声を上げると奴は呆れたように手を広げた


「やれやれ、キミはせっかちだね」


耳に入るその聞き覚えのある声


そしてはずした布から見せた顔で確信にかわる


「お前っ!!!!!!!!」


そう、あの日私の家族を壊した奴だった


「お前じゃないよ、時斗(ときと)だよ」


「許さない…ユルサナイ!!!!!!!!!!!」