月華はその勢いに任せて平隊士のまわりにいた浪士も斬っていった。


もちろん殺していない。



月華は一人の倒れている浪士の胸倉を掴むと「長州か?」ときく。


浪士は怯えているのか素直にうなずく。




それを確認すると他の何かを感じ取ったのか乱暴にも浪士を投げ捨て一度鞘におさめた刀を抜いた。



そして聞いた事もないくらい低い声を張り上げた



「誰だ…」



その言葉で要約気付く気配もすぐに逃げるように走り出す。



「待て!!!!!」



その気配を追いかける月華



「月華!!!」



俺の声が聞こえていないかのように月華は止まらなかった。



俺は少し遅れながらも平隊士に長州の奴等を預けて月華の後を追った





平助side*end