月華side
山崎と話してから数日。
土方さんの目が変わることもなく、ただ毎日が過ぎて行った。
しかし、今日はなんと、
「祝!月華初☆巡察~」
「うし!俺のを見よ!!」
そう、初巡察なのだ。
だが、平助が無理にその場を盛り上げようとするがかえってそれは痛いものだ。
永倉さんも盛り上げようとそているつもりなんだろうが自分の素晴しい筋肉を自慢していた。
「平助、永倉さん早く行きましょう。皆待っています」
二人はようやく私達平隊士の存在に気付いたのか、頭をかきながらこちらへ近づいてきた。
「よっしゃー!行くか!」
「はい!」
「行くぞぉぉぉぉ?!」
「おぉぉぉぉぉ!!」
よくわからない掛け声に首をかしげていると平助は私を見てニカッと笑い。
ほら、月華も!
何て言って私の腕を掴むともう一度「行くぞぉぉぉぉぉぉぉ?!」と先ほどより長く言った。
そして他の平隊士同様腕を天に突き上げ小さな声で「おぉぉぉぉ」と言った。