落ち着いた私達はイスに腰掛けた。
先に口を開いたのは藤堂さんだった。
「本当は俺、君がここにいるを知っていた」
「え…?」
「君は覚えてないかもしれないけど、中学の時に一度会ってるんだよ。
そうたしか…剣道の大会、あそで試合前に爪が割れた俺に君が治療してくれてさ。
俺が名乗る前に言っちゃったから一方的に知ってたことになるけどね」
「そう、だったんですか…」
「でも、あの一瞬で俺はッ」
「そう言うならあなたも私を忘れてる。
私達は去年も会ってる。
まぁ…まさか藤堂 平助だとは思わなかったけど…」
「そっか、ならお互いさまなんだ」
笑った顔は本当に可愛い。
先祖の藤堂 平助もこんなのだったのかな…
そっと手に温もりを感じる
「ねぇ、月華、俺と恋愛してくれませんか?」
「ふふ、何?
その告白」
「うるせぇ///
初めてなんだって」
「そっか、なら私もだ…
平助、私を恋愛してください。」
自然と笑えた。
きっとこんな気持ちだったんだよね
嬉しくて幸せな恋
でも時々きっと寂しくて、辛い時がある
けど、それが恋なんだ