練習試合が始まってなかなか彼に話しかけることは出来なかった。
夕方になってしまい今日は泊まっていく誠学園は道場の二階にある合宿部屋に移動した。
「こ、ここが寝泊りしていただくお部屋となっております」
「おぉ、案外広いな」
「ありがとう」
中へ皆入っていく中一人だけドアのところに立ち続けるのは
藤堂さんだった
「あの…「ねぇ、少し話できる」
「は、はい」
少し離れたところに移動した私達は無言が続く。
「あーッこういうの苦手だから
単刀直入に聞くな?!」
「は、はい!」
「“約束”覚えてるか?」
「あ…」
何故か涙が溢れた。
慌てだす彼に私は抱きついた。
そんな私に彼は言う