月日は少しずつ流れても心はぽっかりと穴が開いている。





「月華、夕餉だぞ…」



「ごめんなさい、今日も…」




今の私は何も聞かないことを知っている皆は私の髪を撫でて部屋を出ていく




一人部屋になった部屋はやけに広く感じた。



ここに平助のものは極わずかしかない。



ここを出て行った時に持っていかなかったものだけ。



彼の隊服だけが綺麗に飾られている。




何かをしているわけでもない



けれど、身体が上手く動かない。



何をすればいいのかわからない


今まで何をしていたのかも



彼がいない世界はこんなにも無だったんだ。






「おい、月華、お前いい加減食え」



突然部屋に入ってきた土方さんの手にはお膳。