笑いをこらえて開いた紙は二枚あって一番上に出てきたのは多分あの人が書いたと思われる土方さんの顔。



これ、絶対に馬鹿にしてるよね…


こらえていたのにこらえきれずに笑ってしまう。


平助はもちろん、私以上に笑っている。



笑いながらその紙に目を通すと一番下に書かれた言葉に目を見開く。



少し驚きながらもまだ笑っている平助より先ももう一枚の方に目を通す。



「っ…」



気付けば頬は涙で濡れていた。


畳にも水玉模様を作ってしまう。



そんな私に驚いたのか手に持っていた紙を覗き込み優しく笑った彼は私を抱き締めてくれた。






たった一言と時刻。




でも、それだけで十分だった。



何よ監禁って、



面白くないは、そんな冗談、でも…



ありがとうございますッ


土方さんッ、皆ッ…