「行けばわかる」



関西弁でないススムは久しぶりで驚く。


そんなに大切なのか…




それも、そうか…


極秘がついているのだから大切に決まっているよね…


うん、頑張らないと…



部屋まで着いてこようとしたススムを蹴飛ばし速やかに着物に着替えて女の格好になる。




…こんな格好になれるんなら彼に見せてあげたかったな…なんて気持ちを吹き飛ばしいつの間に着替えたのかわからないススムと共に町に出た。








意外と〇〇屋は近くにありすぐについてしまった。



「まだおらへんなぁ~…
ほな、団子食うか?」



何故、“ほな”になったのかはわからないが三色団子を一本食べる事にした。


うん、おいしい…



「ん、来たな」



小声で言うススムの目先を追う。



「え…?」



「移動すんで」



私の手を引っ張りその二人組みと一緒に物影へ移動する。


後ろの彼は私に気が付いていないようだ。