土方side
部屋を出て行ったあいつの入れ替わりに天井から影を落ちてくる。
「山崎、あいつを監視しろ、何かあれば報告しろ。
島田にゃ調べるようにいっといてくれ」
「御意」
山崎はまた天井へと姿を暗ませた。
「あの子は大丈夫だと思うぞ?」
「そうかもしれねぇが、何かがあってからじゃ遅いんだ」
「…すまんなぁ、歳。
本来なら私が鬼にならなければならないのに」
「なーに言ってんだ近藤さん、あんたには似合わねぇよ。」
「すまんな」とまた近藤さんは頭を下げる。
俺はなぁ?
近藤さん。
あんたにてっぺん勝ち取って欲しいんだ。
そのためなら俺は鬼だって何にだってなってやるよ。
土方side*end