非番の今日、平助と町に行くことになった。




久しぶりのお出かけで少し…いや、かなり嬉しかったりする。






はしゃぐ私にこけるなよと笑う平助、幸せすぎて浮かれていた。





ふと小物屋に目が留まった。




「ねぇ、平助、見てっていい??」


「あぁ、いいぜ?」




平助の承諾を得た私は小走りで店に近付く。




「おこしやす」




看板娘が柔らかく微笑む。



その笑みに会釈して目に留まったアレを手にとった。




「それは?」



後ろから声をかけてくる平助に私もわからないと首をかしげて見せた。