「なぁ、今日非番だろ?
町に行かねぇか?」
布団で隠していた顔はパッと明るくなり満面の笑みで頷いてみせる。
あーくそッ…
可愛いなぁーもぉー…
あいつのサラサラした髪を勢いよく撫でる。
それが不思議なのか首をかしげて俺を見上げたあいつに口付けた。
「なっ…なっ…///っ~///勝手場に行ってくりゅ!」
頬を染めたあいつは逃げるように部屋を出て行った。
最後、噛んだし…
俺ももう一寝するか…
布団に潜り込もうとしたがこちらに近付いてくる足音に顔を上げる。
ガラッと開けられた戸からはあいつの顔がヒョコっと出ていた。
「平助、おはよう」
へへっと笑いまた行ってしまう。
は~…
何だよ、あの可愛い生き物…