「クスッ」 小さく笑い声を漏らした平助は私をギュと抱き締めてくれた。 そのぬくもりは心地よくて幸せだった。 「もぅ、離さねぇから」 「うん、離さないで、」 目が合った私達はどちらからとかなく自然と唇を寄せた。 触れ合った唇は熱を帯びていたような気がする。 頭上で打ち上げられた花火は咲いてパッと散って行った…