平助side
話を切り出そうとした俺に月華は悲痛な声を上げた。
その声でハッと我に返り目に涙を溜める月華を見つめた。
月華は俺の話を聞きたくないのか手で耳を押さえつけている。
そんなに、俺の話も聞きたくないくらいに俺が嫌いか…?
「月k「イヤッ…」
話す機会もくれない。
それでも俺は、お前が好きなんだよッ
耳を押さえる手を掴み耳から離す。
「ヤッ…」
耐え切れなくなった雫は月華の頬を伝っていく。
「聞いてくr「お願いだからッ別れるなんて言わないでッ」
月華の口から零れた言葉に驚きが隠せず月華の腕から手を放してしまう。
膝から崩れていく月華の顔は小さな手で隠されていて見えない。
「好きなのッ、大好きなのッ…いけないところいっぱい直す…、女の子らしくもちゃんとする、平助が好きになってくれるなら何だってするッ…だからッ、お願い別れるなんて言わないでっ…嫌いにn、んんっ!」
最後まで聞かずあいつの唇を奪う。
一度離れてまた噛み付くように口付けをする。