奥に進めば進むほど人は少なくなりつつある。
隊務をはやく終わらさなければならない。
けど、心のどこかでこの時が永遠に続けと思っている私がいる。
「この辺か?」
行き場所にたどり着いたのか歩みを続けていた足は止まった。
けど、何もなくてただ小さな川が流れているだけ。
「ねぇ、ここって、「ごめん、説明はあとで言うから、俺の話聞いてくんね?」
ードクン
心の臓の音がいやに身体に響く。
話って何?なんて考えながらも別れるの?としか考えられない自分がすごくいやだ。
逃げてしまおうか、そうすれば…
「俺さ「イヤッ…」
いつの間にか私は叫んでいた。
別れたくないっ―――
月華side*end