私の木刀の先は無口の首筋で、無口の木刀の先は私の目先に…


その光景には平隊士だけではなく、幹部以上も驚くものだった。


私達は何も言わず木刀を納め一礼した。


そして顔を上げると同時無口は口を開いた



「何故(ナニユエ)手を抜いた」

「「「「「?!」」」」」



無口の言葉に此処にいるもの全員は目を見開いた。



「私はもともと一刀流ではない」

「!!
お前二刀流か?!」


黒い奴は今以上に目を見開き声を上げる。

まったく、五月蝿い奴だ…



「これは凄い…彼女の強さを認めるべきではないか?歳…」

「…そうだな…
今日からお前は此処壬生浪士組の隊士に任命する」



私は深く頭を下げ「よろしくお願いします」と呟いといた。