平助side






近藤さんに呼ばれた俺と月華は目の前の浴衣に首をかしげた。



「これより、お前等には悪いが祇園祭にまぎれこみ、この文をある人に届けて欲しい。」


「え、これからか?」


「あぁ…」


「御意」




月華は何の問題もないばかりに返事をする。


けど紛れ込むってことは町人のようにすること…丸腰で行かなくてはならない。


その状態で不貞浪士に遭遇してしまったら…



月華が危険じゃねぇかっ




「じゃぁ、頼んだぞ…
それに着替えて行け、あと短刀だけは持っていけ…」



「御意」「あ、あぁ…」




俺達は部屋を出て行こうとしたが俺だけは土方さんに呼び止められた。