平助side






伊藤さんを迎えに行ったあの日から俺は身勝手な嫉妬に意地を張り月華とは必要最低限の会話しかしなくなった。




俺の心は当の限界にきていて月華を欲している。




今日の巡察が終わったら俺は月華に謝ろうと決心していた。




「藤堂組長!!!」




声に聞こえるほうに振り返ると負傷した隊士を担いだ複数の隊士がいた。



こいつ等は、月華の組にいた隊士達か?!


だが月華の姿が、ない…




「おぃっ!!
月華は?!」



「それが…巡察途中、不貞浪士に囲まれ今応戦中です。」



「女一人置いて来たのか?!」


「は、はい…あいつの命令で…」




月華は何を考えている?!


確かにあいつは強い。


けど、女一人でっ!