まるで新撰組に出会う前のあの頃みたいだ。




心が冷め切っていて、



赤い花を見ても恐怖も感じない。



月華(ゲッカ)と呼ばれた、あの時みたいだ…





「ヒィィィィッ化け物めっ!!」




不意にその言葉が何故か私の胸に突き刺さる。



私は化け物なんだろうか…



赤い花を咲かせて恐怖を感じないただの、人殺しなんだろうか…






「月華!!!!」








愛しい声で名を呼ばれているのに、



私の心は氷のように冷たかった…









月華side*end