その人は何の迷いなく他の人にも伝えて走りだした。




二人、三人くらいは追いかけて行ったが残り十人くらいは姿を隠している。




「でてきたらどうですか?」




刀を隠れいると思われる方向を差す。



すると影から笑い声が聞こえた。




「はぁ~お見通しってやつか?」



予想通りの数だった。



「なぁ、金出せよ。
そうしたら見逃してやってもいいぜ?」



…舐めてんのかこの男…



私はそいつを睨みつけ刀を構えた。



笑ってた奴は、はっ…と笑うのをやめた。




「この俺様が金出せば見逃してやるって言ってんだぞ?」


「その冗談、面白くないかな。」