私達は無事に何事もなく屯所に戻ってこられた。




けど、私を平助の距離が縮む事はなかった。




「ねぇ、月華」


「何?総司…」


「何かあった?」



きっと私と平助んの事を言っているのだろう。



けど、「平助がね?!」って言える理由がない。



平助が理由なく私を避けてるなら文句の一つは言えたけど、その避けている理由がわからない。


もしかしたら私が何か平助の気に障ることをしてしまったのかもしれない。



だから私が平助を攻める事はできない。




「何でも、ないよ」



「でもっ、」




無理矢理にでも笑顔を作ってみた。



そうしたら総司がこれ以上言えなくなることを知ってるから。







月華side*end