「ようこそ、久しいね藤堂君。」
「お久しぶりです伊藤さん」
普通に会話をする平助。
いつもと何も変わらない。
そう、いつもと、何も変わらない…
「うん?彼女は?」
「あぁ…、新撰組唯一の女隊士です。」
笑って私を差す。
場違いでもいい。
『恋仲』として紹介して欲しかった。
恥ずかしいけど、それは私を安心させるもの、だから…
「月華?」
近藤さんの声でハッとしてすぐに笑みを作った。
「初めまして。
遠藤 月華です」
「ほぉ~…
よき女子だ…私のものにはならんか?」
は?
言われた事に理解できずに固まっていると伊藤さんは私の手の甲に口付けした。