そこに近藤さんは割って入って行った。


「ど、どうかね?!此処は入隊試験に彼女が合格したらココの隊士となるというのは!」


沈黙が続くがすぐ土方が折れたように「近藤さんが言うなら…」と言った。
芹沢さんの言う事も聞けよ。一応局長だろうが。



「ではさっそくやろう!」

近藤さんの一声に私達は道場へと向かった。


道場では隊士が竹刀を振って汗水を流していた。

その中でも一きわ目立つ五人の男が私達に気付いたようだ。


「あれ?!そいつって月華(ゲッカ)じゃん!!」


一番小柄で可愛らしい顔つきの男が私を指さす。

人を指差すなって教えてもらわなかったのか(怒)??


「で?土方さん、此処に月華(ゲッカ)を連れて来てどう言うつもりですか??」


顔に僕腹黒です☆ってかいてある男が呆れたように黒い奴を見る。


「これから入隊試験を行う」

「はぁ?!そいつは女だろぉ?!
此処は女禁制だぜ?」


いかにも筋肉大好きですって感じの男が目を見開きながら私を黒い男を交互に見る。
見るな…私が汚れる←


「そうだぜ?確かに別嬪だが…」


色気をムンムン出している男が顎を掴みながら私を見る。
無駄な色気振りまくな。
消えて無くなってしまえ!←


「…。」


さっきから一言も発しない無口な男は私をずっと睨んでいた。