そんな私の心の叫びなんて聞こえる訳なくて私と平助は少し大きめの部屋へ入った。
ドクドクー…
尋常じゃないほど心臓が高鳴る。
もぅ、口から飛び出してしまいそう…ッ
「月華」
いつもより低めの平助の声にピクリと身体が震える。
黙って平助の方へ向こうとするとがっちりとした腕が私の身体に巻きつく。
「平助っ////?!」
恥ずかしさと嬉しさが入り混じっておかしくなってしまいそうッッ///
――チュ…
「んっ、」
首筋に温かい何かが触れる。
少しヌルとしたものは私の首筋をツツーと撫でる。
「ふぁっ」
気持ちよさとなんともいえない甘さに戸惑う。
本当におかしくなるッ――