月華side








何日にも及び私たちは江戸に着いた。




「着きましたね」


「あぁ…だがこうしちゃぁいけない。
急ごうか、」



「「おう、(はい)」」





私達は休むことなく新しい隊士を探した。



数人は探し出せたが特別多いわけでもなかった。




「そろそろ伊東さんのとこに行くとしよう」


「しかし、近藤さん…もう日が傾いております」



私が指を指す方へ近藤さんは視線を移すと困ったように眉を寄せた。



「もう、日暮れか…」


「なら伊東さんのとこには明日行こうぜ?」


「あぁ、そうしよう…」





私たちはその日近くの宿で夜を過ごした。