月華side





私と平助が恋仲になってもいつもと変わらず時がすぎた。




幸せの中でも禁門の変という大きな反乱があったりもしたが特に何もない時間が過ぎた。






「では、隊士募集のために私と平助、それと月華で江戸へ行く」





最近隊士が減ってしまい私達は江戸へ行く事になった。





「江戸かぁ…懐かしいなぁ~」



「そういやぁ月華は江戸出身だったな」



「うん、まぁ小さい村だけどね」




こんな他愛ない会話も大好きだった。




「そっかー俺も生まれは違うけど育ったのは江戸でさ?
そこに北辰一刀流剣術の師匠的な人がいてさ?
その人のところにも寄るんだよ」




「へー…平助の先生?
会ってみたいなー…どんな人?」




「う~ん、よくわかんねぇんだよな…でも、変わった人だな…
それに、なかなかの色男でさ…」




語尾が小さくなっていく平助の顔を覗きこんだ。




「好きになんなよ」




どうやら拗ねていたらしい。


可愛いなぁ



「当たり前でしょ?私が好きなのは、平助だけだよっ…///」