そう聞こえた瞬間私の身体が大好きな腕に包まれた。
「え?」
「好いている人のところへ行けって言ったじゃん。」
え?
確かに言ったけど、何で…?
だって平助はあの花魁のことが、好きで…
「俺、お前が好きだ…」
嘘…
だって、
「接物してたじゃない」
「俺は望んでしてない」
「この間好いている人がいるって…」
「お前のこと」
「嘘…」
「本当、ずっとずっと好きだった…」
身体に巻きつく腕の力が増していく。
夢みたいだ…
平助が私のことが好きだ何て…
「私も…好きっ」
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