月華side
総司に告白されていたはずなのに、何故か今私の目の前にいるのは平助だった。
走っていた所為か平助の方は上下に揺れていた。
はぁーと息を吐いた平助は私の方へ振り返った。
「ごめん」
その謝罪は何?
私を見つめる平助の瞳が揺れている。
あぁ、彼が苦しんでる。
私が平助の事が好きだって察したから、きっと困ってる。
彼には好いている人がいるのに…
「俺、「大丈夫っ!心配しないで!」
この気持ちなかったことにするから平助は安心して好いている人のところへ行けばいい。
「私、この気持ちちゃんと消すから、安心して彼女の所へ戻りなよ、きっと彼女誤解しちゃうから…大丈夫、だから…ね?」
今、ちゃんと笑えてるかな?
大丈夫だよね?
「解かった…」