只走り続けた。
きっと平助なら言い訳をしに来る、でも、言い訳なんて…
いや、でも、
自分の好いた人と接物できて嬉しいはず、なら報告?
そんな報告、聞きたくないッ!!
涙で前が見えない。
周りが私を見る目なんてどうでもいい。
早く、早く、此処から…
――――ドンッ――
「キャッ…」
誰かとぶつかってしまいその弾みで身体が床に打ち付けられる。
腰を打ったのか、痛みがはしり手でさすってみた。
「あれ?月華?」
その声の主は私のよく知る人だった。
「総司…」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…